世界保健機関(WHO)は2018年に冬の室内最低温度を「18度以上」と強く推奨しております。
小さい子供や高齢者に対してはさらに暖かくするように求めています。
なぜなら、暖かい部屋で過ごすことこそが冬場の最も有効な健康法だからです。
室温が18度以下だと健康寿命が縮むことは聞いたことがありますでしょいうか?
実は、「室温を2度上げると健康寿命が4歳のびる」と、いわれています。室温と健康には深い関わりがあります。
ちなみに、余談ですが、
イギリスでは冬季の住宅内許容室温を18度と定めています。
18度を下回る住宅は、取り壊し、建て替え等かなり厳しい基準があります。
それはなぜか・・・・
冬季の室内温度が
(18度未満の場合)
・血圧上昇
・循環器疾患の恐れがあり
(16度未満の場合)
・呼吸器系疾患への抵抗力が低下
(12度以下の場合)
・血圧上昇、心臓血管疾患リスク
が高まるからです
他には、睡眠の質が下がるや子供の病欠が増えるなど多岐にわたって影響が出てくると言われてます。
室温が18度以上だといいことづくめ?
家の中全体の室温を
(18度以上の場合)
・血圧が下がる ・咳が改善される ・脳細胞が若くなる ・活動量が増え、要介護状態になりにくい ・コレステロール値や心電図など健康診断の数値が良くなる
健康以外にも
・仕事の作業効率や学習効率が上がる
など、こちらもほんの一部ですが室温を18度以上にすることで、さまざまなメリットがあります。
持病のある人で高断熱住宅に転居した人はその後に持病がどうなったかをアンケート調査した研究結果
平成14年以降これまで合計で約3万5千人を対象に我々が独自に行ってきた健康調査です。
新築の高断熱高気密住宅に引っ越した人を対象としており、回答者の中心は、30代~40代の働き盛り世代とその子ども世代である10代までの男女です。
気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、関節炎、アレルギー性鼻炎など15の諸症状について、引っ越し後の変化を尋ねたこの調査では、大半の症状に明らかな改善が見られます。特に省エネ等級4以上など、より断熱性の高い住宅へ引っ越した人ほど改善率が高くなっています。
それによると、ほぼ無断熱の家から断熱のある家に引っ越した人は、気管支炎、喉の痛み、アトピー性皮膚炎など8つの症状に改善がみられたといいます。
高断熱住宅ではアレルギー疾患の原因となるダニやカビの発生が抑えられるうえ、血圧も安定し、室内の活動が活発となります
しかも遮音効果が高く、騒音のストレスも低下します
せきやのどの痛み、手足の冷えなどに限らず、アトピー性皮膚炎など肌の悩みについても高断熱高気密住宅への引っ越しで改善が見られるというのは、注目すべき点でしょう。これは住まいが暖かくなることで身につける衣類の量が減るからではないかと考えられています。
参照元:近畿大学 岩前教授 https://dannetsujyutaku.com/serial/column/1_index/1_02
寒いと着込んで調節するというのが一般的ですが、服を着込むとあまり動かなくなります。
本来であれば、着込まず、室温を調整できることが理想です。
家の室温を18度以上にして、部屋を暖かくすると活発に動くようになり、筋肉量の維持や脳の健康にもつながる。
しかし、室温を18度以上にするためには、単純に暖房の設定温度を上げても、家の断熱性能が低いと部屋は暖まりません。
そのためには、断熱が必要不可欠です。
ちなみにですが、断熱をしっかりとすることで室内の温度や湿度が調整しやすくなるため、カビやダニの発生リスクも抑えられるので、要チェック。
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